知られざる音楽と食欲の関係

音楽は、多くの人に愛され続けています。
人々の日常に溶け込んでいる音楽は、あらゆるシーンで流れているでしょう。
そんな音楽は、食欲にも影響を与えることがあるのです。
今回の環境スペースでは、知られざる音楽と食欲の関係についてご紹介していきましょう。

■食欲について
そもそも食欲は、血統や胃腸の状態、自律神経、中枢神経、ホルモンなど様々な条件により調整されていることはご存知でしょうか。
体を動かすことで空腹を感じ、食欲を感じるのは当たり前のことです。
これは、その時の環境などは一切関係なく生きるための生理現象の一つでもあります。
この生きるために食べる以外に、食べ物を見て美味しそうだと感じると食欲がわいてきますよね。
美味しそうだと感じるのは、健康である証拠でもあります。
病気のときや不安などを抱えている時には、食欲はなくいくら美味しそうでも食欲はわいてきません。
このことから、その時の心身の状態が食欲に大きく関わってきていることがわかるでしょう。
また、食事環境も食欲に大きく関係しています。
食事を誰とどのように食べるかによって食欲に違いが現れます。
室温や明るさ、テーブルセッティングはもちろん、音楽も重要な因子の一つです。


■音楽と食欲

食事をとる環境も大きな影響を与えます。
中でも、居心地の良さを決める因子として音楽は最も効果的なのです。
音楽が食欲に与える影響についてご紹介しましょう。
心地よい音楽を食事する際にBGMとして流すことで、唾液分泌量の増加や唾液IgAの増加、血圧や心拍が安定することが研究の結果分かりました。
この他にも、末梢の体温が上昇したり血液中のリンパ球が増加したりと健康にも良い影響を与えてくれます。
食欲を増加してくれる音楽の種類としては、クラシックが好ましいとされています。
自分の好きな音楽を聴いている時は、気分がいいですよね。
好きな音楽を聴いている時に見た風景や食事などはその後もいい印象と残る傾向にあります。
逆に、嫌いな音楽や、騒音の中でいくら美味しい食事を食べたとしても、それはいい記憶として残ることは少ないでしょう。
そのため、好きな音楽を聴いて食べる食事は、自然と美味しく感じられ食欲も沸いてくるのです。


ここでは、音楽と食欲の関係についてご紹介しました。
飲食店がBGMにクラシックを採用していることが多い理由にも当てはまるのではないかと考えています。
食欲がないと感じた時には、お気に入りの音楽をかけて気分を変えてみるのもおすすめです。