過去に流行った曲や音楽を聴いて、当時の記憶がよみがえった経験はありませんか?
仲のよかった友達や当時お付き合いをしていた人、必死に取り組んだ部活動やアルバイトなど、音楽とともによみがえる記憶は人それぞれです。
でも、なぜそんなことが起こるのでしょうか?
今回は音楽と記憶の関係について、環境スペースが解説します。
■音楽と記憶は連動している?
ふと懐かしい音楽を耳にした時、当時の記憶が鮮明に浮かび上がる経験をしたことがある人も多いでしょう。
CMに使われていた曲であれば、その映像や商品などもセットでよみがえるなんてことも珍しくありません。
受験勉強の時にずっとかけていた曲、フラれた時によく聴いた曲、みんなで振り付けを練習した曲など「曲を聴いていた場面」までも呼び起こされるので、感傷的になってしまうこともあるでしょう。
でもなぜ、音楽と記憶はセットなのでしょうか?
実は、これには右脳が大きく関わっています。
■人の脳はどのように音楽を記憶している?
人の脳は右脳と左脳の2つに分けられ、右脳はイメージを、左脳は言語を司ると考えられています。
人は音楽を聴くと、音の情報をイメージとして右脳に送ります。
この時左脳は何もしていない、いわゆる「暇な状態」なので、人との会話や考えごと、勉強や運動、食事など、あらゆる動作が可能です。
そのため、懐かしい音楽を耳にすると、その時に起きていた物事がセットで思い出されると考えられています。
この関係性は様々な分野で活用され始めています。
たとえば、認知症患者に若いころに流行した音楽を聴いてもらうことで、当時の記憶が呼び戻されるといった報告もあり、音楽療法の一環として研究が進められているところもあるようです。
■懐かしい音楽を上手に活用しよう
音楽と記憶の関係性は、私たちの日常生活でも役立ちます。
大きなプレッシャーのかかる仕事に取り組んでいる時や、家事や育児で目が回りそうな時に、成功体験と連動した音楽を聴くことでモチベーションアップが図れます。
また、気持ちが沈んだり、ネガティブな思考に傾いたりした時には、楽しく充実していたころの音楽を聴くことで感情のコントロールが可能です。
イメージを司る右脳を活性化させると心理的な作用が起きやすくなるので、状況に応じて音楽を使い分けてみましょう。
気持ちの切り替えが上手くいかない、オンオフを確実にスイッチできるツールがほしいという人は、懐かしい音楽を活用してみることを環境スペースはおすすめします。