あの曲が頭から離れない!それは「イヤーワーム」のしわざかも?

「あのCMの曲が脳内で無限ループする・・・」
「集中したいのに、頭の中に音楽が流れてくる・・・」
そんな経験はありませんか?
楽曲のことを考えたいわけではないのに、不意に流れてきたメロディが頭から離れない、そういう現象を「イヤーワーム」といいます。
今回は、この現象について環境スペースが詳しく解説していきましょう。

 

■結構みんな感じている!どういう時に起こる?

イヤーワーム」は「耳の中に棲んでいる虫」という意味です。
あの有名なトムソーヤーの冒険の物語でも、「頭の中に音楽が流れ始める」様子を描写しています。
約9割の人が経験しているといわれ、週に一度くらいはほとんどの人が感じる現象のようです。
単調な作業をしていたり、ストレスを感じたりする時によく起こるほか、統合失調症などの特性を持っている人に起こりやすいといわれています。
また、若い人・女性・頭の回転が速い人に多い傾向があり、音楽関係の仕事をしている人にもよく起こるでしょう。


■どんな曲が聞こえるの?ボブ・ディランが名前の由来にも

イヤーワームで流れる曲は、個人の体験に影響を受けています。
そのため、古い曲というよりは最近耳にした曲の方が多いでしょう。
環境スペースも、「最近流行っているけどあまり好きではないな・・・」と感じた曲ほど、よく頭の中で再生されています。
また、テンポの速い曲、童謡のように覚えやすい旋律、少しだけ跳ね上がったような音程のパターンが繰り返されているものは、イヤーワームになりやすいことが分かっています。
アメリカ歌手ボブ・ディランの「風に吹かれて」がこの要素を持った曲であることから、イヤーワームは「ディラン効果」と呼ばれることもあります。


イヤーワームの原因は?スマホが原因かも

音楽に携わる職業の人ほど、イヤーワームが起こりやすいといわれていますが、最近はその他の職業の人でも多くなっています。
これはスマートフォンの普及により、いつでもどこでも音楽を聴いている人が増えたせいではないかという意見もあります。
確かにずっと音楽を聴いていれば、イヤホンをつけていなくても何となく音楽が耳に残っている気がしますよね。
また、音楽を感じた時に活発になる右横側頭回部分と、理性的な思考を司る右下前頭回部分にたんぱく質が少ない人は、イヤーワームがよく起こると判明しています。


■どうやって止めたらいいの?解消法はある?

確実に止められるほど強い効果があるとは言えませんが、ある程度減少させることができると分かっているのは次の行動です。

・ガムを噛む
・別の曲を聴く
・人と話をする、本を読む
・好きな音楽をまるまる1曲聴く

他にも良い方法がないか、環境スペースも探してみようと思います。
どうしても止まらない場合は、脳が疲れるまでそのまま流しておけばいずれは止まるみたいです。


イヤーワームを止めるには、別のことを考えるのが一番のようですね。
別の曲を聴く時は、始めから終わりまでしっかり聴いてください。
一部だけ聴くと、それが新たなループの始まりになってしまうかもしれませんよ!